飯田歯科ブログ

2013年12月 4日 水曜日

ジルコニアは対合歯を摩耗させるのか?

今月号の歯界展望という歯医者さん向けの学術誌の表紙です。



一番のトピックスとしての記事が、
「咬合面材料としてのジルコニア
 -ジルコニアは対合歯を摩耗させるのか?ー 」
でした。

長崎大学のインプラント学の教室の発表です。

歯科の関係者以外は、何のことを論じているのかさっぱりわからないと思いますので、
わかりやすく解説をします。

歯には噛むたびにものすごく大きな力が加わります。
これまでの高強度のセラミックでも破壊されてしまうことが多く、
せっかく高価なかぶせを入れても壊れてしまいトラブルの元になっていました。

そこで、注目されたのがより強度のあるジルコニアで噛む面を作る!ということでした。
(ジルコニアは陶材の倍以上の強度があります。)
以前より、金属を使用せずにより審美的に仕上げるために内面の補強材料としては使用され始めていました。
近年の技術革新により噛む面をジルコニアで作製する技術も出来上がり、
優れた材料として世界で急速に普及してきております。

当院でも、発売当初よりジルコニアの国内シェアーNo1のゼノスタークラウンを使用しております。
3年以上経過しており何も問題はないのですが・・

固すぎる材料はその歯を守っても、かみ合う歯(対合歯)が削れるのではないかとの疑問が出ます。
開発当初よりチューリッヒ大学での研究で研磨されていれば心配ないとのデータが出ておりますが、
どれだけ研磨すれば良いのかという疑問は残ります。

そこで、今回のような研究成果を待っていたのです。

機械でピカピカにしたジルコニアはもちろん手で磨いたものでも十分にツルツルになり、
対合歯への影響はほとんどないことがわかりました。

しかも、この研究では当院で使用しているゼノスタークラウンでの実験ですのでより安心です。
セラミックは摩耗や細かく欠けることにより鋭いエッジを生じて対合歯の摩耗を促進することがあります。

走査型電子顕微鏡でポーセレンは大きな樹枝状の結晶があるのに比べて、
ジルコニアは0.2~1μmの粒子がきれいに並んでいるので明らかに有利な性状と考えられます。

そのほかのジルコニアクラウンについては下のページに詳しくアップしています。
ゼノスタークラウンページ

投稿者 飯田歯科