飯田歯科ブログ

2013年4月11日 木曜日

歯周治療④ 歯周炎によく似た症状

予防歯科に来院された時、歯科衛生士から「歯周病」と言われたことがある方も多数いらっしゃると思いますが、前項にて「歯肉炎」と「歯周炎」の違いを理解して頂いたと思いますが4時間目には歯周炎について少し詳しくお話しさせて頂きます。

歯周炎によく似た症状が出る歯周組織の病変があります。それは、
① 歯内病変 ②歯根破折 ③セメント質剥離 ④歯肉縁下カリエス ⑤咬合性外傷 ですが、歯周炎とその他の①~⑤の病変の処置では全く違う方法をとる必要があります。その見極めがとても難しいです。

①歯内病変
根尖性歯周炎とも言います。この病変は根尖病巣からの排膿路が歯周ポケットのような形になので、プローブも入ります。治療としては「感染根管治療」が必要です。

②歯根破折とは
その名の通り歯の根の部分が折れてしまうことです。ただ垂直歯根破折は分かりにくいこともあります。

③セメント質剥離とは
歯根からセメント質の層だけが割れてはがれるものです。高齢者で前歯や鈎歯など力のかかる歯に生じる事が多いです。

④歯肉縁下カリエスとは
歯肉より下で虫歯になっていることです。象牙質う蝕となるので、まず必要なのは虫歯治療です。

⑤咬合性外傷とは
対合歯から強い力が長期間かかったり、歯ぎしりや不適切な修復物が原因になります。歯はそれをかわすために歯の位置を移動したり、ゆれたりします。そのために歯肉の腫脹などもおこります。

以上のことから、歯周炎の時に行う処置とその以外の炎症の時に行う処置は全く違うことが理解していただけたと思います。
これからも予防歯科コーナーで私たち歯科衛生士は歯科医師と相談しながら皆さんの大切な歯を守るお手伝いをさせて頂きます。

デンタルハイジーン別冊 「歯周治療レッスンブック」より一部引用
大阪府堺市飯田歯科 歯科衛生士チーム

投稿者 飯田歯科